発生地の消毒 Disinfection of the epidemic area

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発生地の消毒
北海道のおそるべき小児マヒの流行はその発生源といわれた夕張市を中心に西北と東南にのびて全道各地へ目に見えぬ洪水のように広がって行った。夕張地区のお母さんたちが恐怖のどん底にあった６月下旬には、旭川ではまだ４人の幼児が発病したにすぎなかったが、７圧末では17人、８月末では一躍59人、９月末には93人におよび、子を持つお母さんたちは恐怖におののいた。旭川が伝染病予防法により「特別防疫対策指定地区」に指定されたのが８月25日だった。指定を受けた市内の「東地区」と「北星地区」（ともに半径1.5キロ）にたいして低学年児童の登校禁止のほか疫学調査と大がかりの消毒が行われた。