アジア子供の権利と里親会議2006アジア里親大会)開会挨拶

Opening address of

the Asia Conference on Child Rights and Foster Care

 

 

Dr. Kang, Soon-Won

President, Korean foster Care Association

September 15, 2006

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 多くのアジアの国々は、例えばインドやマレーシアを含めてですが、BBCやCNNのようなメディアのチャネルを通じて、自らを広告し、「本物のアジアを経験しに来てください」とか、「相違と多様性を経験しましょう」と言って、世界の旅行者を魅惑しています。

 アジアは実際、何が本当のアジアを代表するのかを知るにしてはは、あまりにも広すぎます。多分、「多様性」が、最も良くアジアを定義する言葉ではないでしょうか。私達が「アフリカ」と聞けば、主に皮膚の色と文化的な同質性について考えるでしょう。

 しかし、アジアに関しては、誰も自信を持ってアジアの専門家だと主張できないほど、皮膚の色、文化、経済発展と政治的組織の多様性が存在します。多分そのせいで、アジア地域の組織体は、ヨーロッパ、アフリカ、そして南米の地域のように比較的努力もなしに組織化しうる場合と異なり、論議の早い段階から、困難を経験します。その結果、アジアについて話すことは、それぞれの国の立場と辛抱強いアプローチについて、深く考えることになります。

 

 国際里子養育機構(IFCO、イフコ)の場合でも同様です。IFCOの世界大会は、2年ごとに開催されていますが、その中間年には地域会議を開くよう推奨されています。大陸の組織を含む地域では、これまでもそのような地域会議を開いてきました。しかし、アジアではまだ、一度も開かれていません。

 その考え方で言えば、10カ国のアジアの国々の参加のもとに、子供の権利と里子養育に関するこのアジア大会を韓国で開くことは、関係するすべての関係者が賞賛されるべきことです。

 私が願うのは、私達すべてが、心の窓を開けて、他の国の話を聞き、それぞれの国の状況を熟考することです。

 

 アジアは本当に多様です。経済的には、一方では、極めて近代的で発展した日本があり、他方では、多くの国々が、まだ深刻な貧困にあえいでいます。これはまた、社会主義と資本主義の国が共存している場所です。共存しているのはまた、儒教、仏教、イスラム教、道教など、世界のすべての宗教でもあります。アジアでは、驚くべきほど教育熱心なことを楽しんでいる人もいれば、非識字率が高いままの人々もいます。

 核兵器で武装する国もあれば、最低の生活条件を満たそうと努力している国もあります。子供の権利からみると、過保護で「小皇帝」と呼ばれるほど大事にされている子どももいれば、一方ではネグレクト、虐待、少年労働、売春の子供もいます。しかし、里子養育の面からすると、アジアのほとんどの国では、まだ施設保護が里子養育より高い優先順次にあります。結果として、里子養育の分野では、共通の基盤が見いだされることは間違いありません。共同の仕事が求められます。

 そして、国際協力を行う必要があります。韓国政府と民間組織が、ともに今回協力して努力したように。それで、著しい進展が達成されました。実際韓国は、大多数のアジアの国々が感じている、植民地であることの困難、植民地から解放された後の政治不安の道を克服しました。民族の力を結集し、外国依存による発展と他の内外の困難をも克服しました。そしてさらに、民主化への道を旅しました。

 

 里子養育は、政府の政策を単に変更するだけではいけません。その代わり、施設保護から代替家庭としての里子養育へと、国民の意識を変え、大衆の支持を通じて、緩やかに進みます。その面からして、里子養育は、市民社会の自発的な参加なしには、成功しません。どのような国の政策も、このような動き無しには、一時的に実親から離して子供を里子養育に移すことは、成功しません。この目的のための、国と市民社会の協力、裕福な国と貧しい国の協力、相互理解と文化的な調和のための協力のモデル。これらが、今日私達が議論し、達成できるよう希望することです。

 

 私は、遠いアイルランドから韓国まで旅をしてこられた、IFCO国際里子養育機構のキース・ヘンダーソン会長が、私達に、里子養育の重要性について話をしてくださるよう望みます。アイルランドは、国家レベルで活発な里子養育政策を推進している国として、国際的なスポットライトを浴びています。私はまた、この大会の準備に協力してくださった、厚生大臣と、厚生省の人口・児童部の皆さんに、感謝申し上げます。

 

 2006日9月15日 韓国里子養育父母協会会長 カン・スンウォン

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<仮訳者からの注記>

 これは、韓国里子養育父母協会Korean Foster Care Association, KFCA (韓国里親会)が開催した、「アジア子どもの権利と里親会議2006」(2006915()16()、韓国ソウル市)」における、発表論文英文を、パソコンの機械翻訳ソフトを使って日本語に翻訳したものである。

 ホームページ上での発表については、発表者及び韓国里子養育父母協会の承諾を得ている。

 役者はプロの翻訳家ではなく、必ずしも正確でない部分があるが、日本語の文献が少ない分野であるため、あえて公開することとした。

 何かの資料としてお使いになる場合には、原文を参照されるようにしていただきたい。

 英文の著作権は韓国里子養育父母協会、翻訳されたこの和文の著作権は翻訳者中兼正次にあるので、使用に当たってはそれぞれの承諾を得ていただきたい。

中兼正次 。