韓国家庭委託の未来と展望(多文化社会と治療家庭委託)

한국가정위탁의 미래와 전망(다문화사회와 치료가정위탁)

The Future and View of the Korean Foster Care (the Multicultural Society and Therapeutic Foster Care) by Park Seyoung

 

 

韓国フォスターケア協会国際部長 朴世瑛(パク・セヨン)

한국수양 부모 협회  국제 부장  朴世瑛(박세

日韓フォスターケアフォーラム2008東京

2008126日(土10:30-16:30日本財団会議室

일한 가정 위탁(수양부모 )포럼 2008도쿄

2008 12 6 ()10:30-16:30일본 재단 회의실

(仮訳: 北海道 中兼正次)

(임시 번역: 홋카이도 나가가네 쇼우지)

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T.韓国の低出産・高齢化現象

 

 韓国では、低出産・高齢化現象は、すでに深刻な国家の大問題に浮上した。政府の各省庁は、大統領の指示により、低出産・高齢化社会に対応する政策をどんどん打ち出している。韓国保健社会研究院が発表した、「低出産の要因の構造と政策方向」によると、出産率回復のための諸対策は費用がかさむわりに効果が出るのは遅いため、多面的なアプローチが必要である。経済的支援だけではなく、低出産問題の解決のための啓発、広報インフラを含めた人口政策、家族政策、女性政策等の関連政策を有機的に統合し、推進主体も多様化する必要がある。低出産が続く場合、生産可能人口の減少による労働力の減少、及び経済成長の鈍化、そしてそれに伴い社会的負担が重くなることは必至である。

 この趨勢が続けば、潜在的な人口増加率は、2000年代 5.6%, 2010年代 4.21%2020年代 2.91%2030年代1.6%, 2040年代 0.74%と鈍化する。このため、韓国フォスターケア協会(訳注:韓国修養父母協会=韓国里親会)では、出産奨励運動のために、1)海外養子縁組団体への送り出し中止、2)放置される子供を我が祖国・我が家で育てる事業、3)多文化人口百万人増加に伴う多文化家族の家庭委託実施、4)未婚の母の出産・養育支援事業を始めた。

 

 

U.多文化と家庭委託

 

1.多文化に対する理解

 

 韓国は、アジア州の中でも永い間、「単一子孫」、「単一民族」との文化的正当性を主張してきた。このような民族の正当性は、民族団結の求心力ともなって、民族の成長と繁栄を果たす根本原理になってきた。この間、私達の先祖が数多くの国難を克服するにあたって、正に「単一民族」であるということが、粘り強い正当性の根本原理になっていたと言っても、過言ではない。しかし今私達は、「多文化国家」に移行しなければならない町角(曲がり角)に立っている。21世紀の世界史において、新たな挑戦と変化とは、正にグローバリゼーションのことである。グローバリゼーションの時代に、国境の意味はなくなってきている。

 パソコンと携帯電話で武装する人々は、あたかも、モンゴルの遊牧民が全世界に広がっていくかのように、世界を自由に移動する。このような遊牧民化現象は、ただ金持ちと知識人に限られてはいない。自分と家族のより良い未来のために、政治的難民、労働者、結婚移民女性などが、母国を後にし、他国へと移住している。韓国もやはり、このような変化の中にある。

 

 1980年代後半、一部の外国人移住労働者が国内に流入してきた。それに続いて、結婚移民女性が、潮が満ちるように国内になだれ込んできた。結婚移民女性の増加には、韓国国内の矛盾も影響している。すなわち、農村・漁村の青年との結婚を避ける風潮が蔓延し、農村・漁村に数多くのチョンガー(独身男性)が生まれ、中年を越えても結婚できない事態が発生した。韓国の場合、不足する女性配偶者は、外国で探すしかなかった。国際結婚の件数を2005年現在で見ると、43,121(統計庁、2006)であるが、そのうち31,180件(72%)が、韓国人男性と外国人女性との間のものである。今、農村・漁村では、結婚するカップルのうち3組に1組が、国際結婚になっている。こうした傾向は当分続くと予測されている。

 

2.多文化家庭化と独身者

 

 韓国フォスターケア協会は、今後10年間、多文化と独身者向けの事業を展開する計画を持っている。韓国の多文化運動は、ちょっと映画の撮影現場を見学したり、一日歩け歩け大会を開いたりといった、風船を一度に破裂させるようなものでは十分でない。多文化運動とは、多文化と生活を一緒にしようという意志である。多文化家族との人生の体験が重要である。韓国フォスターケア協会は、多文化家庭のための事業を用意している。

2009年までに、16ヶ所の地域家庭委託センターと1ヶ所の中央家庭委託センターで、週末の英語・韓国語キャンプを始め、2pm-9pmまで、英語教師と韓国人ボランティアと共に進めている。また、1114日、委託養育者(里親)研修を実施した。来る 2009年からは、保健福祉省の支援のもとに、「多文化な背景を持つ子どもの家」を開く予定である。

 

 

V.治療的家庭委託制度(Therapeutic Foster Care :TFC)

 

1. アメリカの治療的家庭委託制度

 

 アメリカでは、ほとんどの社会福祉サービスが、民間機関を中心に成り立っている。州政府と連邦政府は、財政的な補助と指導に重きを置いている。家庭委託保護サービスも、州政府が直接運営することは非常に少なく、大部分は民間機関が運営している。アメリカの家庭委託保護は、1935年に制定された「養子縁組支援及び児童福祉に関する法律」(Adoption Assistance and Child welfare Act)に基づいている。この法律は、何度かの改正があったが、基本的な骨格は、ずっと変わっていない。連邦政府は、会計年度ごとに、財政支出基準に応じて、州政府に対して、家庭委託保護に必要な財政の一部を、「特別交付金」(Special Avenue)の形で交付する。州政府は連邦法によって財政規模を確定し、民間機関や政府関係機関と契約を結んで(Purchase of service)、家庭委託保護を実施する。

 

 アメリカでは、家庭委託は、親戚委託と一般家庭委託の二つに大別される。韓国でも同様に、親戚委託と一般家庭委託に分けられる。親戚委託とは、子どもの傍系血族や親戚に委託を依頼するもので、韓国の場合は比較的血縁意識が強いため、親戚委託が委託全体に占める割合が高い。けれども、アメリカの場合、親戚委託は30%(CLA,2006)に過ぎず、残りは一般家庭委託である。一般家庭委託は、短期応急家庭委託(Emergency Foster Home Care)、グループ家庭委託(Family Group Care)、治療的家庭委託(Therapeutic Foster Home Care)に分けられる。治療的家庭委託については、後でもう少し詳しく述べる。

 

2.韓国: 治療的家庭委託への進化

 

 アメリカと同じく、韓国でも、治療的家庭委託制度の導入を準備している。治療的家庭委託は、要保護児童のため、家庭的環境に治療的なサービスを加えた制度である。施設保護と慣行的家庭委託の間の、中間的な概念である。重要なことは、要保護児童の必要性に合せて、適切な治療計画を安全に立てることを前提としていることである。治療的家庭委託制度が目標とするのは、子どもの自己充足感(Self sufficient)、安全(Safety)、安定感(Stable)を向上させることである。情緒行動障害を持っている子どもには、一般的な家庭環境よりも、地域社会に基盤をおいた最小限の制限的な環境(restrictive placement)を提供するほうが、効果的である。

 

1)類型

 

@ 治療的家庭委託 (Therapeutic Foster Home Care):  1名の子どもを対象

     治療的家庭委託は、個別化サービス計画(ISP: Individualized Service Plan)によって、要保護児童と里親、委託家庭の環境等を細しく検討、目標設定、サービス提供という一連の過程をたどる、非常に構造化されたプログラムである。非行や問題行動がある子どもに対して、治療的サービスを一緒に適用する制度で、短期と長期のいずれの場合もある。人材開発省(Department Human Resource)の管理監督を受けるため、治療チームの一員として参画することが重要である。治療的家庭委託は、長期保護(long-term care)を意味するものではない。治療を行うための委託期間は、一般的に6ヶ月を原則とする。

    一般的に、家庭委託のカテゴリーは、慣行的家庭委託(Traditional Foster Care)、治療的家庭委託(Therapeutic Foster Care)、ステッブダウン家庭委託(Step-down Foster Care)に分けられる。(訳注:ステッブダウン家庭委託は治療的里親の一区分として、逆のステップアップ(Step-up)家庭委託とともに、欧米のホームページで数多く紹介されている。逓減家庭委託、下降家庭委託という訳も考えられるが、ここではそのまま音読する。)

 一般的に、ステッブダウン家庭委託とは、もう少し制限的な環境を提供するものを言う。子どもが必要とするものを把握してサービスを提供した後、設定目標に達すれば、より低い段階の目標に下向きに移行(step down)する。

 

A 治療的グループホーム(Therapeutic Group Homes)

     治療的グループホームは、深刻な情緒障害を持った小児や青少年を対象とする治療的グループホーム環境を提供するものである。社会的・心理的な能力を学習する環境を提供するグループホームは、主に社会福祉司の指導の下で、治療的環境を提供する。治療的環境を提供するためのグループホームは、学校に近い場所にあることが重要である。要保護児童を担当する職員は、研修と訓練を通じて、専門的なサービスを提供する。各家庭は、一般的に、 510名の小児と青少年を養育する。個別心理治療、グループ治療、行動修正等、多様な治療プログラムが組み合わされている。

 

2)慣行的家庭委託(Traditional)V.S.治療的家庭委託(Therapeutic)

 

@ 異なる点

     治療的家庭委託プログラムは、いくつかの点で慣行的家庭委託と異なる。基本的に、慣行的家庭委託プログラムは、長期居住を原則として、特別な事由がなければ退所が非常に難しい。また、心理的、情緒的、行動的な問題を持つ子どもを養育するためには、力不足である。例えば、憤怒、放火、自殺願望、鬱病のような健康問題、また、執行猶予、欠席等のような法的問題の解決には、能力が不足である。

     一方、治療的家庭委託では、一般的に 、12人が一般的であり、多い場合でも3人までとされる。また、里親のうち最低1人は、家庭内で十分な面倒をみられるように他の仕事をしていないことである。

異なる点のうち重要なものの一つは、24時間、常時非常事態に当たれる準備がなければならない。相当な数の子どもが、学校を途中で放棄したり、家出したり、病院で診療拒否するといった問題を起こしている。治療的家庭委託の場合、子どものための作業が大変多い。特に、心理相談のための通院、学校の各種委員会に参加する機会も多い。

 

     一般的な家庭委託では、特別な場合を除いて、寝室を共有したり、兄弟姉妹と一緒に住んだりすることができ、通常、比較的許容範囲が広い雰囲気がある。一方、治療的家庭委託の場合、どのような場合であっても、家を長く空けたりしないことを原則としている。里親は、常に子どもの行動を見守り、観察することが重要である。これは、安全を最優先にするためである。

また、治療的家庭委託の場合、ケースを担当する職員に、より高度な研修と訓練が要求されるのも事実である。一般的な医学常識や応急処置のような科目も、研修課程に含まれる。子どものためのサービスは、常に継続的な観察と関心をもって、個別的な必要性に応じて提供されなければならない。治療的家庭委託サービスで最も重要なのは、安全、関心、愛などについての十分な準備である。

 

A 効果の比較研究

治療的グループホームの効果検証のために、一般的な治療的家庭委託との比較研究が行われた。第1に、ある論文によると、どちらの場合も、介入した青少年には良い結果が出た。しかし、あるグループホームの場合、一般治な治療的家庭委託に比べて、2倍の費用がかかった(ルーベンスタイン他、1978)

2に、ある研究において、治療的家庭委託やグループホームで非行を起こした経験がある青少年79人を対象として、無作為で臨床的検査を行った。その結果、一般的な治療的家庭委託で生活した青少年の方がより安定的で、犯罪率が低く、かつ、家族や親戚の中に復帰するケースが多かった。一般的な治療的家庭委託を利用できて、里親の養育に対する意欲が高ければ、治療面では治療的グループホームよりも治療的家庭委託の方が、はるかに効果的である。

 

3)用語の正義 (Definitions)

 

○ ケアシステム(System of Care): 情緒、行動障害を持った子どもと家族の多様な必要性のために、地域社会を基盤とする総合的な観点

○ 個別サービス計画(Individualized Service Plan): 里親を管轄する部署は、子どもが個人的に必要としているものを絞り込む。

○ 子どもと家族計画チーム(Child Family Planning Team): 子どもに対する効果的な介入と治療のために、実親、里親、子ども、学校関係者、社会福祉士、行政担当者、親戚等に、プログラムへの参画を誘導する。

○ チーム治療(Team Treatment): 治療的家庭委託は、各界の専門家で構成されるプログラムであり、子どもの治療計画を設定して、目標達成のために努力する。

○ 初期治療計画(Initial Treatment Plan(ITP): 治療計画は入所前に作成される。入所後10日以内に、関係形成の努力と評価が行われる。

○ 総合的な治療計画(Comprehensive Treatment Plan: CTP): 総合的な治療計画が、子どもの入所後 30日以内に作成される。前期治療計画の後計画を見直し、長期的入所が必要かどうかを判断する。

○ 治療費(Care payment): 治療的里親が毎日必要とする経費を算定して、支払う。

 

4)方針

 

 ○ 全てのサービスは、家族と地域社会を基盤とする。

 ○ 全ての要保護児童とその家族には、各々の固有の長所を生かし、必要性に則した治療計画を立てる。

 ○ 全ての要保護児童、実親、里親は、治療の成果を交換し、連絡体制をとって参画する。

 ○ 全ての要保護児童、実親、里親は、治療効果について、検討する。

○ 要保護児童と他の家族構成員との関係は、実親家族との再統合に対して、相当大きな影響を与える。

 ○ 文化的な差と必要なものの差に敏感にならなければならない。

 

5)政策

 

 ○ 治療的家庭委託を担当する団体と行政の指導監督の下で、ケースを管理する。

 ○ 6歳以下の子どもを対象にする場合、人材開発省(DHR: Department of Human Resource)の承認を得なければならない。

 ○ 入所許可のために、精神科の医師によるDSM-W診断と多元的な評価法MAT(Multidimensional Assessment Tool)による評価を受けなければならない。

 ○ 委託は1家庭当たり1人が原則であるが、必要な場合には、要保護児童の兄弟姉妹も一緒に居住できる。

 ○ 子どもの健康と身体の状態を注意深く観察することにより、医療的なサービスを提供できる。

 ○ 養育中の体罰は禁止される。

○ 危機の相談法についてのマニュアルが備わっていなければならない。 

 

6)スタッフの構成

 

スーパーバイザー

(Supervisor)

ケースワーカー

(Case Worker)

職員研修

(Staff Training)

ビス括・治療計樹立

事例管理者研修指導監督

事例管理者の監督は、最大 6人まで

24時間況に対応

資格: 臨床資格社福祉士、心理や社福祉の攻修士以上、位所持者は5年以上の経験

現場管理者研修と指導監督

24時間況に対応

ムメンバー研修

委託里親のため、情緒不適応児に相談サービス提供

2週間に一度委託家庭訪問を原則

最大8-10ケースまで

研修マニュアルの整備

ケースワークの前に20時間の研修

ステップのための40時間の研修

 

7)治療的里親(Therapeutic Foster Parents)

 

 治療的家庭委託においては、委託を受け持つ里親の役割を、治療者の一員と見なし、その里親の役割が重要。委託家庭を決定する前に、里親の義務と役割について、文書化しなければならない。また、治療全般についての過程を、ケースワーカーとの緊密な協調の下に記録しなければならない。治療的里親制度の長所は、「施設」ではなく「家庭」だと言うことである。したがって、問題が発生した時、一次的な責任がある。専門的管理の下で、他の治療構成員との協調が非常に重要である。委託中にも、子どもと実親との接触の必要性を理解し、情操育成に役立たせるべきである。また、学校や病院のような地域社会資源との関係を円滑にしなければならない。里親の資格はどうか?  里親の養育に対する関心と意志、肯定的態度、自己の柔軟性、ユーモア感覚、難しい場面での忍耐力、責任感ある弾力性が必要である。また、忘れてならないことの一つは、家族として機能できる程度の経済的、情緒的安定感である。最低25才以上の成人で、健康診断も受けなければならない。こうして募集された里親は、40時間の研修を受けることになる。

 

*治療的里親の事例。リンの家庭の話。

 「里親からすぐに養子縁組した、ラスクルーゼスの、ある家族の誇り」

One Parent's Story by Lynn
A TFC Parent and Soon-to-be Adoptive parent of Family Pride TFC in Las Cruces, NM

 

 私は、治療的家庭委託に参加している里親です。その前は、しばらく慣行的家庭委託プログラムに従っていました。そのとき育てた子供が、少し特別な子供で苦労したので、治療的家庭委託に変更しました。私の目的は、子供をもう少し理解し、少しでも良いサービスを提供することです。まだ、治療的家庭委託と慣行的な家庭委託の違いも分からない頃でした。最も重要なことは、一つの方法で全てのケースを理解することはできないと知ることでした。

 

1)小児/青少年

 一般的な家庭委託は、育てる子どもの年齢が多様です。多くの子どもは、実親が分かっており、中には養子縁組された子供もいました。その子供の生まれは関係ありません。ある場合には嬰児を受け持つこともありました。ほとんどの場合、小学校高学年か、それ以上で、高校生までの年齢の、学齢期に属しているのが事実です。

 

2)マッチング(Matching)

 マッチングは、一つの家族に一人の子どもを結びつけることを意味します。治療的家庭委託において、マッチングは非常に重要です。なぜかというと、ある子供がある家庭に合わないからといって、好きなように、別の家庭に移せるわけではないからです。子どもが必要とするのは、関係をよく把握し、後でまた実親、親戚、グループホームを廻って歩けるよう支援することです。

  私達は、最初に子どもが私たちの家庭に入ってくる前に、子どもに関する全般的な事項(年齢、性別、診断など)が記載された依頼書を受けとります。

  私達が子どもを引き受けると決めるときには、担当の社会福祉士は、どの家庭が最も適当かを判断し、配置します。

  私達がその子どもを受け持つことが適当なのかを見極める時間としては、大体 2時間、24時間、72時間の単位で、観察できるよう設計されています。

  子どもには、その家が気に入らない場合、気楽にNOと言える権利が保障されています。このような考えと感情を十分表現できるよう、配慮されています。これは、治療に応じた事前の同意と責任に関する事項であり、非常に重要に扱われる部分です。そういう同意を得なければ、治療は成功しません。

 

8)キーポイント: 里親からの提案 Key Point

 

里親は知らなければなりません。子供たちがそれまでに経験してきた悲しみを、どう扱えば良いか、家に帰れない事実を知る時の、子供の心情を知らなければなりません。

  年令別の各グループごとに、どう子供を扱うべきか、必ず知らなければなりません。肯定的な気持ちを持って、努めて否定的な気持ちを持たないようにしなければなりません。 

  里親は可能性を高める研修と訓練を受けなければなりません。これは、子供に、より意味のある時間を作ってあげるためです。里親が特別に知るべきテーマ(: 文化的な差をどう理解すべきか?)を知ってください。

  研修・訓練で、定められた枠から抜け出すよう願います。本、ビデオ、オンライン研修等から、より多様な情報を得て、活用するよう支援してください。

  里親を対象とする研修・訓練について、他の機関とも情報を共有できるようにしてください。

  ケースワーカーが多くの経験を持つ場合、直接家庭訪問をしてくださっても結構です。

  すでに多くの経験を持つ里親は、新しく始めようとする家庭を廻るよう願います。

 

9)プログラム評価

 

 評価は自己分析(Self-knowledge)、自己改善(self-improvement)、責任(accountability)という3つの面で重要です。評価の具体的な内容は、つぎのようなものです。

の項目

ビス達記

プログラムの具体的な内容だけではなく、最小限の評価の確認

個人治療評

短期的な治療計画がよく実行されているかどうかを評価

事後評価

6ヶ月程度の委託期間が終了した後、子どもの変化を事後観察

事後評価

家庭委託を担当する社会福祉機関と里親に対する評価を毎年実施

質的評価(QA)

毎年TCA QAを通じて、データを収集、分析 - ケーススタディ(case study)

観察のために治療場所を直接訪問

満足度調査

要保護児童、里親、家族、社会福祉機関を対象として、満足度調査の実施

 

10)期待される効果

 

 ○ 情緒行動障害を持つ要保護児童に、自己充足感(Self-sufficient)、安全(Safety)及び安定感(Stable)を向上させ、子どもの潜在的な力量を向上させる。

 ○ 治療家庭委託に対する専門的知識を蓄え、委託児童に対する精神的、身体的な安定に寄与する。

 ○ 里親には、心理的安定感と治療的家庭委託への肯定的動機を持つようにさせ、委託児童の問題行動改善が成功するよう、支援する。

 ○ 子どもの診断をより容易にできるよう、治療アプローチの可能性を高める。

 

W.結論と提言

 

 高齢化社会を迎えた韓国社会は、出産奨励運動と並んで、多文化及びシングルマザー・のための政策支援にも力を注いでいる。韓国フォスターケア協会は、このような時代的な変化とともに、多様な行事を通じて、積極的な活動を繰り広げていく計画を持っている。専門的なケース管理の概念に、治療的家庭委託制度を導入するよう準備している。情緒行動障害がある要保護児童を対象として、家庭的で自然な場で、治療的環境を提供しようとしている。

治療的家庭委託制度が目標とするのは、子どもの自己充足感(Self-sufficient)、安心感(Safety)、安定感(Stable)を向上させ、子どもの能力を高めることである。このような目標達成のために最も重要なことは、要保護児童の多くの関係者(要保護児童、里親、委託機関、行政担当者など)の間の、効果的な関係構築である。

 

この和文は、仮訳者が日韓翻訳ソフトを使って翻訳したものです。正確性は十分でありませんので、ご理解のうえ、正確にはプロの翻訳家にご相談ください。使用ソフトはコリャ英和!韓国語 2009(カテナ、約9,000円)です。